Dec 31, 2010
会員制リゾート福利厚生
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[東京 9日 ロイター] ドル/円は9日、介入警戒感が高まるとされる77円に一時急接近し、市場では政府・日銀が4日に続いて介入を実施するかに関心が集まった。
昨年9月と今年3月に実施された介入はともに1回で終わっているため、市場には4日の1回で終わるとの見方もくすぶっている。一方で、8日の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で日本の介入が支持されなかったとの見方から再度の介入は困難とする意見もある。国内の有力為替ストラテジストに予想を聞いた。
●リスク回避の大波に対抗する大規模で効果的な介入が必須
<住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏>
今月4日の介入は、過去最安値(76.25円)をつけさせないようなライン防衛的な介入だったと言えるのではないか。ドル/円の77円割れでは介入の可能性が高まるとみている。その意味では、きょう実施してもおかしくはなかった。
欧米の了承が得にくいことを考えれば、小規模介入を数多く実施することはできない。4日には追加緩和がセットになったが、今後もドル買い/円売りに動きやすいタイミングをねらって、まとまった規模の介入をしていくことになるだろう。たとえば、欧米も夏休みシーズンとなるお盆休みなどは取り引きが薄くなるため介入しやすいかもしれない。
4日の単独介入は、約4兆5000億円の規模でドル/円を約3円押し上げたが、きょうはほぼ介入前の水準に戻っている。3営業日しか持たなかったということだ。リスク回避の大波が来ているためで、やはり単独介入だった昨年9月に比べても効果の持続期間が短い。しかし、他に円高是正の手段はなく、ドル/円が急落するようなら介入は繰り返されるだろう。
●二回目やればインパクト、協調は絶対条件ではない
<バークレイズ銀行 チーフFXストラテジスト 山本雅文氏>
為替介入は、いつあってもおかしくない。4日の介入は翌日の米雇用統計発表など重要イベントの前に行われたが、これはドル/円が下がったら再度介入すると意思があったためだと考えている。昨年9月や今年3月の介入は1度ずつで終わったが、今回は1度では終わらないだろう。市場には、今回の介入も1度だけで終わりと考える参加者もいるため、2度目の介入が実施されればインパクトがある。円高是正に向けた財務省の強い意志が示されるだろう。 ただ、介入のタイミングや規模は予想しにくい。
韓国やインドネシア、台湾の外為当局が自国通貨防衛のためにドル売り介入をしているようだが、日本のドル買い介入の妨げにはならない。韓国と日本の為替の取引時間はほぼ同じだが、韓国でドル売り介入をし、同時に日本でドル買い介入をすることは可能だ。米国からみれば、ドルへの影響を相殺することになり、むしろ好ましいかもしれない。 本来であれば、もっと早い段階で介入すべきだったと考えている。米国の了承が取れないなどの理由で介入に踏み切れないのかもしれないが、日本経済への影響を考えれば相手国の了承は絶対条件ではない。
●市場参加者の介入警戒感を維持することが肝要、小規模介入継続か
<野村証券金融市場調査部シニア為替ストラテジスト 池田雄之輔氏>
この日は3円安だった豪ドルが急反発し、ドル/円も安値から小幅に反発しているが、これは米公開市場委員会(FOMC)を控えた短期筋のポジション調整であり、リスク回避のトレンドが変わったわけではなく、ドル安/円高の流れは続いていると見ている。
当局は、一定のドル/円の水準を目指すという介入スタンスではなく、市場参加者が介入警戒感を持ち続けるように、市場に関与していくとみられ、その過程で、急ピッチのドル安/円高が進行すれば、小規模な介入を継続するとみている。
●日本単独の大規模介入は困難、ドル/円は最安値更新も
<三井住友銀行 市場営業推進部 チーフストラテジスト 宇野大介氏>
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は8日に発表した緊急声明で、「市場において決定される為替レートをわれわれが支持することを再確認した」との表現を付け加えた。この一文の意味するところは、通常の動きの範囲内であれば、協調はもとより、日本単独で大規模なドル買い介入を実施することは困難ということだろう。ただ、声明は、通常の範囲を超えて急ピッチで円高が進行した場合に、通貨当局がスムージング・オペレーションとして介入を実施することを阻むものではない。
現状では、リスク回避として米国債に資金が流入しており、「米国債バブル」が形成されている。しかし、米国債に流入する海外マネーは最終的には自国回帰することが予想される。また、デフォルトリスクを取引するCDS市場では、米国債の利回りが低下しているにもかかわらず、米国債5年物の保証料率が小幅に上昇している。これらから判断して、米国債バブルは持続可能ではなく、いずれバブルが崩壊するとみている。
ドル/円については、3月につけた過去最安値76.25円は通過点であり、最安値を更新する可能性が高い。
(ロイターニュース 松平陽子 編集 北松克朗)
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